まず、自分の出来る事を探す

入社年:2011年(勤続12年)
所属:設計部 SAグループ

1.入社の理由

家から通える距離で募集をしていた為、会社訪問しました。
その日の訪問は私だけでした。社内を案内して頂いた際に当時会長の鈴木相談役、社長の石川さんにお目にかかりました。挨拶出来ただけでも驚きでしたが更にお話を伺う事になり、会社の成り立ちから萌包装機を製作することになった理由、社員の家族に対する思いを語って頂きました。お二人の人柄もあり「人」を大切にする会社との印象をうけました。
そして、一番印象深かった萌包装機の発想と思想「他にはない」に惹かれて入社を決めました。

2.現在の業務内容

主な仕事は豆腐包装機・トップシール機の設計です。
頂いた物件に対して、仕様の検討、見積作成、製作工場と工程・納期の調整を行います。
出来る限りユーザの要望にお答えすべく物件毎に仕様の検討をしています。こちらから提案させて頂く事もあります。(ユーザとのやりとりは営業にお願いしています)
注文書を頂いた後、仕様に基づき設計・作図・出図になります。部品に関して加工や組立など協力会社の職人と設計で直接相談しながら作り上げていきます。完成後、出荷前の調整確認を行います。
また、出荷した機械に対しての問い合わせもあります。大切に運用して頂いているお客様も多くおり50年前の機械の部品の問い合わせなど手書きの資料をひっくり返して探したりもします。

3.印象に残っている仕事・エピソード

入社当初の仕事は精算と図面整理でした。同期の男性社員が作業着・名刺を支給されて工場で研修している頃、私には経理用のデッカイ電卓とエプロンが支給されました。当時の上司に「私も一度工場を見学してみたいです」と相談したところ鼻で笑われました。
自由がある色々な経験が出来る。でも、そのチャンスは平等ではない。
多かれ少なかれ新入社員が通る道なのかもしれませんが、どん底どん詰まり状態でした。
ツライ毎日から目をそらす為に、ひねりだした答えが「10年後に目標を置き、今は黙々と自分の出来る事を探してやる」でした。
その場に応じて自分の出来る事を探してきた結果が、現在です。

4.今後実現したいこと

包装機を設計したいです。簡単でシンプルなもの。
「簡単な部品を難しく考えて設計してくれ」と おっしゃったユーザがいました。
たしかに、設計はそうあるべきだと思います。
複雑な機構を取り入れた設計をすれば自由に複雑な動作が出来る包装機が出来上がります。
しかし、シンプルに扱いやすい包装機を作る為には、さまざまな視点に立ちあらゆる角度から何が必要で、何を削るべきか深く考える必要があります。視点という意味では現在、優秀な営業スタッフに恵まれておりますのでチャンスがあったら協力して挑戦したい案件です。

5.この会社の魅力/この仕事でよかったと思う瞬間

去年、多連包装機の話が浮上し営業担当と「絶対やりたい」と話していたところ、約束通りに取って来てくれました。初の要素が多く大変な物件になのは明らかな上、上司が他部署に移動した直後だった事もあり本当はかなり不安でした。
覚悟を決めて設計を始めたところ今まで経験してきた仕事が全て自分の中で知識に変わっている事に気づきました。とても不思議な感覚でした。これまでは上司に頼り過ぎて気づけなかったのかもしれません。
この仕事を持ってきてくれた営業と、発注くださったお客様に深く感謝しています。
そして今は、この仕事に出会い続けてきてよかったと思います。

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